健康診断は、自覚症状が現れる前の段階で疾患を発見し、適切な治療につなげることができます。また毎年の検査結果の変化を比べて生活習慣を無理のない範囲で改善し、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病の発症を予防することもできます。動脈硬化が徐々に進行することで発症する脳卒中や心筋梗塞を防ぐためにも、定期的な健康診断を役立ててください。
当院は、武蔵野市の健康診査にくわえて、企業健診や個人が自主的に受ける自費健診も行っております。希望される方は、ホームページまたはお電話にてご予約のうえ、ご受診ください。なお、武蔵野市で行われている健診やがん検診の詳細については、武蔵野市のホームページをご確認ください。
上記の健康診査はいわゆる生活習慣病の状態をチェックし、動脈硬化が徐々に進行することで発症する脳卒中や心筋梗塞を防ぐことが目的です。しかし、これだけでは「がん」のチェックはできません。日本人が一生のうちにがんと診断される確率は男性で65.5%、女性で51.2%(2019年のデータに基づく)とされており、特に大腸は罹患数で1位、胃は2位です。
生活習慣病はしっかりチェックしてきたのに、進行がんで発見された患者さんを多数みてきました。当院では「胃腸・成人病ドック」として生活習慣病と消化器がんの両方をチェックできるドックを提供します。
胃がんはピロリ菌の感染が主な原因であると判明しています。初期の段階ではほとんど自覚症状がないため、食欲不振、胃痛、胸やけ、嘔吐などの症状が現れたときには進行していることが多い疾患です。胃がんは進行すると治療成績が悪いことが知られており、早期に胃がんを発見することが重要です。
ピロリ菌に感染しているかどうかで、胃がんのリスクは大きく異なります。ピロリ菌に感染し胃炎を起こしているかたは、綿密な検査をプランしたほうがよいでしょう。当院では「胃カメラまではちょっと」という方にはまずピロリ菌のチェックのみを行うコースも用意しています。しっかりチェックしたいかたには胃カメラを行い、その所見を基にひとりひとりに合わせた「今後の胃がん予防への向き合い方」をお話します。もちろん胃カメラの挿入経路(鼻から口から)や鎮静の有無はお選びいただけます。一度ぜひご相談ください。
大腸がんは、食生活の欧米化などを背景として、近年増加し続けています(罹患率:男性3位、女性2位)。一方で比較的治りやすいことも特徴ですが、それには早期発見・早期治療が大切です。大腸がんの主な症状は、血便、下痢・便秘といった便通障害、腹部膨満感などですが、初期の段階では症状がないことがほとんどです。有効性が示されている便潜血検査は簡便で安価な検査です。毎年定期的に大腸がん検診を受診してください。当院では「大腸カメラまではちょっと」というかたには便潜血検査のみを行うコースも用意しています。しっかりチェックしたいかたには便潜血検査を介さずに、鎮静して大腸カメラを行うことも可能です。健康に気を使われるかたは是非一度ご相談いただき、早期発見・早期治療につなげてください。
当院では健康をケアする皆様に、自由に選択いただける各種検査と、胃腸と成人病について大切な項目を組み合わせてお得になっているドックコースを複数用意しています。お気軽にご相談ください。
以下の項目をお好みに応じて組み合わせて、健診を提供いたします。
※内視鏡検査で病理組織検査やポリープ切除を行った場合は、追加で費用がかかります。
※ドック、健康診断には自費診察料が別途発生します。
検査項目 | 料金(税込) |
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診察、身体測定(身長、体重、腹囲)、血圧測定 | 3,000円 |
成人病採血(血算,AST,ALT,γGTP, LDL-C, HDL-C,TG, Glu, UA, Cre, HbA1c) | 3,000円 |
心電図 | 1,500円 |
視力、聴力 | 1,500円 |
胸部レントゲン | 2,000円 |
尿(蛋白、糖、潜血)定性 | 550円 |
B型肝炎(HBs抗原) | 2,000円 |
C型肝炎(HCV抗体) | 2,000円 |
風疹、麻疹IgG抗体 | 2,500円 |
HIV抗体 | 3,500円 |
梅毒検査(STS+TPHA) | 3,500円 |
血液型ABO、Rh | 1,500円(Rh含む) |
便潜血2日 | 1,100円 |
CEA、CA19-9、PSA、AFP | 各1,500円 |
腹部超音波 | 7,000円 |
上部内視鏡検査(胃カメラ) | 15,000円 |
ヘリコバクターピロリ抗体 | 3,000円 |
下部内視鏡検査(大腸カメラ) | 22,000円 |